健康推進委員会:花粉症 どこからやってきた?
▼花粉症の話題を聞く時期になりました
南九州の今年の花粉の飛散量は、例年並みかやや少なくなると予想されているようです。
花粉症の有病率は
・1998年が19.6%
・2008年が29.8%
・2019年には42.5%
と10年ごとにほぼ10%増加しており、現在では日本の人口の約半分近くが、罹患しているといわれています。
▼花粉症どこからやって来た?
1990年代以前は、あまり花粉症はあまり聞かれなかったように思います。
そこで花粉症の歴史について調べてみました。
=1950年代以前=
1950年代以前は、花粉症は認識されていないそうです。
当時の日本では野菜と魚介類の食生活が中心で、これらの食材はアレルギー反応を起こしにくかったようです。
また、元々備わっていた免疫力も強かったらしいです。
環境的にも大気汚染がそこまで進行していないという時代背景もあったようです。
そして、1945年の第二次世界大戦後、アメリカから日本に持ち込まれたブタクサにより花粉症らしき症状が認知されるようになったそうです。
=1950~1980年代=
高度経済成長期から、住宅の木材の需要のために荒れ地へのスギ・ヒノキの植林が活発になりました。
スギ・ヒノキの花粉量そのものが増加しています。
さらに工業も栄えて、排気ガスによる大気汚染が増えていきます。
徐々に花粉症が発生しやすくなる条件が揃い始めていきます。
=1980年代~現在=
1980年代には花粉症が社会問題として認識されはじめました。
経済の発展とともに、花粉症の要因が増えていきます。
・社会環境、生活環境の変化
・食生活の欧米化による身体的な免疫機能の低下
・ストレス社会化の影響による自律神経の機能の低下
▼花粉症の予防
こうして、花粉症は社会情勢、生活環境の変化とともに流行し、現在ではその患者数を増加し続ける「国民病」となりました。
花粉症にならないための一般的な注意事項として、
・充分な睡眠をとる
・生活習慣を保つ
があげられ、正常な免疫機能を保つことが重要であるそうです。
また、
・風邪をひかないこと
・お酒の飲みすぎに気をつけること
・タバコを控えること
も鼻の粘膜を正常に保つために注意する事項です。
花粉症になっていない方は、注意事項に留意して、予防に努めましょう。
(今回の記事担当は、健康推進委員会の迫田でした)